ベルセルク
90点
ヤングアニマル連載中の衝撃のファンタジーコミック。「最強のファンタジー」のキャッチフレーズを掲げていますが、まさにその通りです。このファンタジー漫画は最強。断言します。
最初は普通のファンタジー系かと思ったんですよ。普通にエルフとかもでてるし、「黒い剣士」なんて日本のファンタジーそのものです。まさにファンタジー感満載でした。多少グロイシーンがあるファンタジー漫画。最初はそんな印象しか持っていませんでした。
けどガッツの過去らへんからなんだか面白くなってきます。普通キャラの過去なんて長くても5,6話ぐらいですませますよね? けどこの漫画にいたっては主人公の過去をなんとコミック12巻分にもわたって延々と描き続けるのです。しかもその話がなんだか妙にリアル。最初は孤独だったガッツ(主人公)も仲間を持ち、人のふれあいを学ぶ。幾度の死線を仲間とともにくぐりぬけ、ガッツにとって仲間はかけがえの無いものになる。これを描くのに12巻分。そりゃあガッツがどれぐらい仲間を大事にしていたのかが伝わるはずです。
しかし、その仲間はガッツの旧友のグリフィスの生贄となってしまう。大切な仲間がまるで虫けらのように死んでいく。ガッツの恋人、キャスカも陵辱されてしまう。そこでガッツが感じたものは
深い怒り
ベルセルクで描かれているものは「ガッツの激しい怒り」、「血と肉」です。ガッツの怒りに説得力を出すにはコミック12巻分で長々と語るという方法をとるのが一番だったでしょう。それを5,6話ですまそうとしてしまうと、やはり説得力でません。作者はそこんとこをよく理解していると思います。
あとこの漫画、少しばかり宗教を否定しているような気がします。主人公ガッツは宗教を毛嫌いしています。理由は本作を読んでくれればわかると思います。この作品を通じていいたかったのは「神にすがって祈る時間があるのなら、自分でなにかしらの行動を起こせ」という感じがしました。僕も宗教はあまり好きではないのでそこらへんは共感できるところがありました。熱心な信者には吐き気がするような漫画かもしれませんね。
最近は魔法が出てきてとてもファンタジックな感じになっていますがもともとそういう漫画ですし、漫画の味を変えることはないので全然問題ないです。ガッツの強さは健全ですので。
この漫画は説明したように「怒り」と「血と肉」がテーマなのでグロイシーンは満載です。はっきりいって成人内容です。読む側はそこらへんの所を覚悟して読んでほしいです。多少の個人差がありますが、ベルセルクは絶対に傑作です。断言します。個人的には100点満点をあげたいですが、万人にはすすめられないという理由で90点にしました。