カンフーハッスル
80点
「小林サッカー」でお馴染みのチャウ・シンチーが監督・主演を努める超攻撃型エンターテイメント映画の最新作。
60〜70年代の中国が舞台。残酷な中国のマフィア“斧頭会”に入るという夢をみるチンピラ、シン(チャウ・シンチー)は金を騙そうと貧しいアパートの住民を相手にするが、こてんぱんにされてしまう。はったりをかまそうと斧頭会の連中を呼ぶと脅すが偶然にも本当に斧頭会の連中が来て、住民側との闘争になるがアパートの住民3人のカンフー使いによりあっさりと撃退されてしまう。やがてこの闘争は“斧頭会”とアパートの住民側とのカンフー戦争になってしまう。
え〜といろいろ前ふりが長くなりました。この映画宣伝から「ありえねー!!」などというキャッチフレーズを引っさげて公開されたが、まさにのっけからありえないアクションばかりをみせてくれる。一見して全然有名じゃなさそうな禿げたおっさんでも実を言うとなんと昔は中国の映画で大活躍していた本物のカンフーアクションスターだったというから驚き。キャラが非常にいい味をだしている。あまり多くを語るとネタばれだからいえないけど、とくにマフィアが送る刺客が僕のおすすめのキャラですね。
少し悪いところを言うと、「ありえねー!!」なんていかにも小学生ぐらいの客をターゲットに狙ってそうな宣伝をしているのにもかかわらず残酷描写が結構目立った。これといって特にグロイシーンはないものの、やはり子供などにはおすすめはできない。
もう一つ言わせてもらうと、この映画はキャラが一人ひとりがかなりいい味を出しているせいか、主人公が誰だかよくわからない。もちろん主役はチャウ・シンチーなのだが、彼はああ見えても高齢でなんと42歳(!)。その高齢もあってか、彼が活躍するシーンは映画全体でいっても非常に少ない。個人的に最後の流れも少々いただけない。
まぁ、いろいろいいましたけど、この映画はただ単純に細かいストーリーなどを気にせずにアクションだけを楽しめるという人にはかなりのお勧めです。「小林サッカー」をたしかに越えたアクション映画だと思います。寒いギャグなどで冷笑を取りつつも、アクションで暖めてくれる、そういう映画です。年明けに気分転換に見に行ったら案外スッとするような作品ではないでしょうか。